150年目の移民

日本脱出したい映画好きな25歳のブログ

Mのためのカメラ講座Ⅶ 「HDR」

150年目の移民です。

Mのためのカメラ講座 10回連載7回目。

ちなみに前回の話はこちら。

 

immigrantofthe150thyears.hatenablog.com

 

今回はHDRについて解説。

解説しようと思った理由は「HDR撮影可能」とか、「HDR対応ディスプレイ」とか最近はよく聞くようになったからです。

HDRとはHigh dynamic rangeの頭文字です。

これを理解するためにはダイナミックレンジとは何かを知る必要がありますね。

ダイナミックレンジとは「表現可能な明るさから暗さまでの範囲」のことです。

??????ですね。下の写真を見てください。

 

通常の撮影

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101010915j:plain

夕暮れのコントラストが印象的ですね。でも黒いところも撮影したいとしたらどうしますか?黒いところは暗いところです。暗い場所の撮影にはSSやFやISOを調整して光をたくさん受光すればいいのです。ですがそうすると空が明るくなり過ぎてしまうはずです。露出は蛇口から流れ出る水とコップの関係に似ている。明るい空に対する適性露出では暗い地上からの光がコップの中に入ってこないし、暗い地上に対する適性露出では明るい空の光がコップの中にたくさん入りすぎる。この矛盾した問題を解決するにはどうしたらいいのか?カメラメーカーが考え出した解決策は、

「明るい写真と暗い写真を別々に撮影してカメラ内部のコンピュータで合成し、一枚の写真に生み出せばいいじゃないか!」

といったものでした。つまりは異なる露出で撮影した複数の写真の長所を合わせて短所を補完しようという技術こそがHDR撮影なのです。

 

HDR撮影

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101010925j:plain

地上もよく写っているし空も明る過ぎない。HDRによって表現可能な明るさから暗さまでの範囲が拡大したからです。HDRはここ数年で広まりました。昔からあった写真撮影技術ではないのです。ですがこの技術はこれからのデジタル写真・映像にとって大切なものになるはずです。すでにテレビやモニターもHDR対応製品が多く作られていることからもその流れは世界中で加速し、普遍的なものになると考えられます。っていうか、もう既にそうなっています。だからこそHDRは解説すべき項目だと感じました。

カメラにHDR機能が搭載されていなくてもPhotoshopにはすでに同様の機能が搭載されているのでそれを使って編集すれば大丈夫です。

Mのためのカメラ講座Ⅶ 「HDR」これにて終了。

次回「構図」に続く。

 

immigrantofthe150thyears.hatenablog.com