Mのためのカメラ講座Ⅴ 「フィルター」
150年目の移民です。
Mのためのカメラ講座 10回連載5回目。
ちなみに前回の話はこちら。
immigrantofthe150thyears.hatenablog.com
今回はフィルターについて解説。
フィルターとはレンズの前面にある溝に取り付けることで様々な効果が得られるガラスです。フィルターの種類は様々で、CPL、ND、ソフト、クロス、カラー、プロテクトなどがあります。私は全種類のフィルターを持っていないのでいくつかの紹介に留めましょう。
レンズはそれぞれ使用できるフィルターの直径が決まっているので買う前に注意が必要です。つまりフィルター径43mmのレンズには43mmのフィルターが対応するため、52mmのフィルターを買ってきても使えないという事です。
CPLフィルターは円偏光フィルターとも呼ばれます。
私たちが普段周囲を見渡せているのは可視光線が目に届くためです。可視光線は様々な方向に傾きながら進みます。光が傾いていると言われても理解できないですよね。ですがさらに理解不能なことが。光が水や窓に反射すると光の傾きが一定の方向に整列して進み、CPLは任意の傾きの光を消す事が可能なのです。理解不能ですね。つまり反射を取り除く力をCPLは持っている。
CPLフィルター無し
笹川流れ海岸。そのまま撮っても十分に美しい。
CPLフィルター有り
水面の反射を取り除いて海の中がよく見えるようになった。空もより青くなった。大気中の塵や水蒸気の反射を取り除く事で空本来の青さに近づいた。
代表的なCPLはこちら。フィルターの直径がレンズとフィルターの接合部にあった大きさかどうかを注意。
Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 37mm コントラスト上昇・反射除去用 323717
- 発売日: 2009/11/18
- メディア: エレクトロニクス
NDフィルターは減光フィルターです。光を減らす力を持っています。光を減らして何をするのかというと露出方法の自由度が欲しいのです。
光が強い昼にSS10は無理があります。10秒もシャッターを開け続けていたら明るくなりすぎてしまう。でももしそうしたいならどうすればいいでしょう?光を制限して、暗くしなければなりません。そんなときに役立つのがNDフィルターなのです。
ND400を使うと400分の1の明るさになります。
ND400 SS1/25
ND400 SS10
シャッタースピード25分の1から10秒に。画面中央の人物が消えています。光を受ける時間が長いので停止しているものは写りますが停止していないものは消えるのです。
ND400はこちら。フィルターの直径がレンズとフィルターの接合部にあった大きさかどうかを注意。
ソフトフィルターは光を滲ませる効果を持ちます。ふんわり柔らかい印象を与える写真になります。
ソフトフィルター無し
ソフトフィルター有り
おじさんがなんだかファンタジックな印象になりました。
ソフトフィルターは星空を撮るときも便利です。星は光が弱いのでSS20〜30秒くらいで撮ることが多いですが光を滲ませて星を大きく目立たせるのことができるのです。この時はめちゃ寒くてフィルター無しの比較用写真を撮ることまで頭が回らなかった。。。
代表的なソフトフィルターはこちら。フィルターの直径がレンズとフィルターの接合部にあった大きさかどうかを注意。
Mのためのカメラ講座Ⅴ 「フィルター」これにて終了。
次回「ホワイトバランス」に続く📷
immigrantofthe150thyears.hatenablog.com