Mのためのカメラ講座Ⅵ 「ホワイトバランス」
150年目の移民です。
Mのためのカメラ講座 10回連載6回目。
ちなみに前回の話はこちら。
immigrantofthe150thyears.hatenablog.com
今回は「ホワイトバランス」について解説。
ホワイトバランスとは「白を正しく記録するための定義」とでもいうべきでしょうかね。白に光を当てると白ではなくなります。光の色に染まるからです。
青い光が照らされた白い壁は青く見えるし、赤い光に照らされた白い服は赤い服に見える。では正しい白を決めておかないと正しい色で撮影できないではないか。そんな困った状況に対応するためにホワイトバランスを理解しておく必要があるのです。
ホワイトバランスはWBと略されることもあります。
札幌時計台の中でWBを説明しましょう。
WB晴天
晴天のときはいろんなものが少し青みがかった光に照らされています。だからカメラは正しい白を記録するためには青とは逆にやや赤く記録しようとすることで色の均衡を保とうとするのです。でもちょっと赤くなりすぎてしまいましたね。
WBタングステン
WBタングステンとはタングステンライトに照らされている時に使います。タングステンライトとは白熱電球のことです。赤っぽいオレンジの光を出すライトです。オレンジ色の光に照らされた世界は全ての色がオレンジに近づきます。だからカメラはその逆に青く世界を補正して色の均衡を保とうとするのです。でもこれは青くなりすぎですね。
WB調整後
ホワイトバランスを調整したら現実的な色になりました。
ホワイトバランスを変更すれば星空を幻想的に撮影できます。
WB晴天
黒っぽい星空。
WB蛍光灯
紫色の星空。蛍光灯は緑色の光を放つのでカメラは紫色で打ち消そうとします。色の均衡を保つために。けれど星空の下には蛍光灯がないので紫色の世界が記録されるのです。
WBタングステン
青い星空。この3枚の中では一番好きな色です。青が好きです。
こんなふうにWBは色を正しくしたり撮影者の好みの色で世界を補正する時に役立つのです。
Mのためのカメラ講座Ⅵ 「ホワイトバランス」これにて終了。
次回「HDR」に続く。📷
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