Mのためのカメラ講座Ⅱ 「絞り」
150年目の移民です。
Mのためのカメラ講座。10回連載2回目。
ちなみに前回の話はこちら。
immigrantofthe150thyears.hatenablog.com
今回は絞りについて解説。絞りとはレンズの中に空いた光を通す穴の大きさを調節する場所の名前のこと。この穴の大きさはF値で表されます。F値はFと省略されることもあります。
Fが大きくなると穴は小さくなります。そして穴を通る光は少なくなります。
Fが小さくなると穴は大きくなります。そして穴を通る光は多くなります。
穴の大きさを調節して光の量をコントロールするため、前回の話であった蛇口の例え話では絞りは蛇口の開け具合に当てはまるのです。蛇口を開けて水や光を多く取り入れたり、逆に少ししか蛇口を開けずに水や光を制限するのです。ここまでは絞りが明るさを決定する時にどんな役割があるのかを書きましたが、ここからはもう一つの役割について書きましょう。
もう一つの役割とは被写界深度についてです。
前回のシャッタースピードの話ではSSが時間をコントロールしていることは書きましたが、Fは空間をコントロールしていると言ってもいいでしょう。それが被写界深度とよばれます。文章だけで理解するのは困難でしょうから、写真に頼りましょう。
F16
F1.8
明らかにボケが違うでしょう?F16では被写界深度が深い(あるいは広いとも呼ばれます)のでボケないですが、F1.8では被写界深度が浅い(あるいは狭いとも呼ばれます)のでボケるのです。
被写界深度を深くして、近くから遠くまでフォーカスを合わせた撮影をパンフォーカスと呼びます。
F16
被写界深度を極端に浅くすることでこんな撮影もできます。マクロ撮影と呼ばれます。マクロ撮影にはマクロレンズという専門的なレンズが必要です。
指と同じくらいの大きさのラベンダーがこんなにふんわり、くっきりと。強力なボケを出すとここまでできるのです。
F4.2
被写界深度の浅い写真、つまりボケた写真を撮るにはFを開くことが有効ですが、他にも方法があります。
①センサーサイズの大きなカメラを使うこと。
②被写体に近づくこと。
③焦点距離の長いレンズを使うこと。
これらに加え、既に解説した絞りを開けるという方法があるので全部で4種類のテクニックがあるのです。ちなみにラベンダーの写真は4種類全てのテクニックを使いました。
初めて聞く言葉が出て来ましたが、それは後で解説します。例えば焦点距離とかね。
Mのためのカメラ講座Ⅱ「絞り」これにて終了。
次回「感度」に続く📷
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