150年目の移民

日本脱出したい映画好きな25歳のブログ

Mのためのカメラ講座 Ⅰ 「シャッタースピード」

150年目の移民です。

 

友人のMが「カメラについて教えて欲しい!」と言いました。それでできるだけわかりやすく写真スキルについて解説していくことに。ほとんど毎日のように顔を合わせるけれど休日が重ならず時間がとれないし、Mがどこでもスキルを確認できた方が便利だなと思いました。既存のフォトグラフスキルが詳しく開設されたサイトを紹介しようかなとも思いましたが、なんかそれはそれでなあ…。なんていうか献身的じゃない気がしました。そんなわけで。

 

これはMのためのカメラ講座。10回連載1回目。

 

まずは露出から書いていこうと思います。露出とは明るさのことです。どれだけの光を受け入れるかと言ってもいい。写真の世界では露出の仕組みについて蛇口に例えられることが多いです。

 

水道から流れる水が光。

コップに水を入れる時間がシャッタースピード。SSとも略される。

水道の蛇口の開け具合が絞り。F値とかFと呼ばれる。

コップそのものにかかった魔法のようなもの?が感度。ISOとも表記されます。

これらSS、F、ISOの三つの数値で水の量が決まります。写真を作り出す光がこれらの組み合わせで決定されるのです。そして写真の中の「時間」と「空間」と「空気感?味わい深さ?現実感と非現実感?」にそれぞれ大きく結びついていきます。

 

さて。今回は露出の3要素の1つ「シャッタースピード」について。

シャッタースピードとはカメラがシャッターを開けておく時間のこと。

 

SS1/640ならヘリコプターの翼をほぼ止めることができる。高速シャッターは時間が止まるってこと。

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101010445j:plain

 

SS1/4000。0.00025秒しか光を受け付けない。だから巣作り中の鳩も空中で止まる。

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101023632j:plain

 

SS1/800。シャンパングラスのような噴水。

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101040645j:plain

 

SS30秒なら30秒間シャッター開けっぱなし。30秒間ずっと光がコップ(つまりカメラのセンサー)に入り続ける。滝の水がドライアイスの煙みたいになる。

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101010456j:plain

 

SS10秒。海の水は霧のようになる。長秒シャッターは幻想的な雰囲気を生みやすい。

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101010432j:plain

 

SS30秒。車の助手席に乗って対向車に向かってグルグルカメラを動かして遊んでたら、対向車のライトの軌跡がこんなことになった。

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101010421j:plain

 

SS30秒。夕暮れ時の交差点。止まっていた車は走り去った。後から来た車はテールランプだけが残った。

f:id:Immigrantofthe150thyears:20191101010358j:plain

 

シャッタースピードを使いこなせば写真に存在する時間をコントロールできるというわけだ。

写真が光の落書きだとすれば、動画はその落書きを集めてパラパラ漫画を作ったようなもの。この動画はまずSS10秒の写真がタイムラプス撮影という手法で大量に撮影され、1秒間に何度も写真が切り替わるように動画に変換後、逆再生されている。

というわけで、写真の仕組みが分かれば動画にも応用できるのだ。静止画の集合体が動画だからだ。

 

Mのためのカメラ講座 Ⅰ 『シャッタースピード』これにて終了。

次回「絞り」に続く📷 

immigrantofthe150thyears.hatenablog.com