Mのためのカメラ講座Ⅲ 「感度」
150年目の移民です。
Mのためのカメラ講座10回連載3回目。
ちなみに前回の話はこちら。
immigrantofthe150thyears.hatenablog.com
今回は感度についてです。
露出の三大要素についての解説はこれで最後です。
連載1回目では露出を蛇口に例えました。コップに水を入れる時間がSS。蛇口をどれくらい開けておくかがFである。そして感度をコップそのものにかかった魔法のようなもの?と表現しました。感度はISOとも表記されます。さらには「空気感?味わい深さ?現実感と非現実感?」に大きく結びついていきますと書きました。
でもおかしいですよね。コップに魔法なんてかかってないじゃん。。。
けれどそう表現するのが妥当だと思うんですよね。なぜならコップの中で水が増えるんですから。つまり感度とは、任意の受光量に擬似的に増大させる機能なのです。
ISO100
ISO3200
こんな感じで感度が上がれば暗闇でもきれいに撮れるってことです。スマホの宣伝で「高感度カメラ搭載で夜景でもきれいに撮れる!」とか言ってるあれがそうです。
ただし感度が上がると画質が悪くなります。ザラザラとした質感の写真になります。この画質の荒れ方が好きと言う人もいますけど。昔のフィルム写真っぽい粒子感がいい雰囲気を醸し出すこともあります。
ISO12800
ざらりとした粒子感の表現でなんだか渋くてかっこいい気がしないでもない。そんな台湾の景色。もしこの写真が高画質だったらカッコよくない気がします。高感度ノイズもしばしばいい味出したりすると思います。
センサーサイズ表。
センサーサイズが大きければ大きいほど高感度撮影が得意です。小さいセンサーは高感度撮影が苦手です。ピンクのセンサーは多くのスマートフォンに搭載されているセンサーの大きさとほぼ一致します。センサーのサイズが小さいと一度に受光できる面積が小さいですから、受光する効率が悪いのです。
一方、大きなセンサーは広い面積で効率的に受光可能です。暗いところでもわずかな光をたくさん集めて美しい写真を撮影できるのです。
ですが最近のスマートフォンのカメラ性能の進歩は凄まじく、暗くても綺麗な撮影ができるようになってきましたが。それでもやはり大きなセンサーサイズのカメラを経験のあるカメラマンが使ったときには及ばないかもしれませんが。
Mのためのカメラ講座Ⅲ「感度」これにて終了。
次回「画角」に続く。📷
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